THE MAD CAPSULE MARKETS の『OSC-DIS (OSCILLATOR IN DISTORTION)』を聴いてみた編

1. TRIBE

想像もしてなかった音が…ブリブリな、デジタルな音が聞こえてくる。ヘヴィな電子音。0:48〜!?!??ずっと予想をガンガンに裏切ってくる。自分の知らない言語かと思ったら全然日本語だった。迫力満点のギター。これが、デジタルサウンドとヘヴィサウンドの融合…!!ほぼデスボイス。「ヴォ゛ーーーイ゛!!」かと思ったら「TRIBE!!」だった。2:36〜間奏のギターソロ耳に残る。

2. OUT/DEFINITION

デスボイスで遊んでるみたいな音。改造人間にされそうで怖い。危ない。重たいのに疾走感ある。またもやなんて言っているのか聞き取れなくて悔しい。エフェクトの掛け方が狂っていて、興奮の渦にどんどん引き摺り込まれる。1:43〜小学生の時にハマってたDSの「リズム天国」思い出した。ずっと怒号が飛び交っている。

3. | ̄|_ (PULSE)

タイトルは矩形波を表しているらしい。曲始まりのバグり加減いつも驚かされる。言葉も割と聞き取りやすくて、キャッチーなメロディで、一緒に歌いたくなる。ノリノリなラップが楽しげ。しっかりヘヴィ。1:38〜歪みっぷりも、ここからの展開も、怒涛の加速も全部圧巻。

4. MULTIPLIES

イントロの「プヨプニプヨ♡」みたいな音から想像もしてなかったようなヘヴィな演奏が飛び出す。メタルみたい。0:57〜カッコイイ!耳をすませば激しさの中にちゃんとプヨプヨたちが居るの面白い。「そう強食 すぐそこ お釈迦」の言葉のリズムの気持ち良さが半端ではない。力強いラップ。本気で怒らせたらヤバそう。

5. MOB TRACK

インダストリアル…?脳みその中が全部砂利でいっぱいになった感覚になる。と思ったら爆速ビートが炸裂する。スラッシュメタル…?破壊衝動に駆られる。0:49〜完全にヤバい音が鳴ってる。聴く麻薬。15秒以上聴いたら飛んじゃう。

6. ALL THE TIME IN SUNNY BEACH

重たくてギラついたギターが格好良い〜!赤黒く錆びついた世界観に飛び込んでくる、異様なほどにキャッチーな「SUNNY BEACH〜♪」一周回って面白い。突き放されたと感じるくらいのヘヴィさと、一気に距離を縮めてくるキャッチーさのバランスが巧み。1:54〜もう和解して肩組んでる絵が見える。BALZACのHIROSUKEさんがコーラスで参加しているらしい。

7. ISLAND

暖かい…こんな愉快な、穏やかな曲もあるんだ…!相変わらずボーカルエフェクトはゴリゴリだけど、南国チックな雰囲気に和む。できないけど口笛吹きそうになる。1:37〜!?!誰がこんなことになるって想像してた…?さっきまで演奏してた人たち帰宅したのかと思った。2:30〜南国が戻ってきた。2:56〜と思ったらすぐに乗っ取られた。けど押しに負けて頭揺らしちゃう自分が居る。南国パートと南国破壊パートがビッグマックみたいになってる。

8. RESTART!

この曲で超難解なリズムゲーム作って欲しい。0:28〜テンションが異様。機械的でありながら、あまりにも生々しすぎる叫びが奇妙。でも興奮してしまう。歌詞見ないと「ヨシャーーーー!!!オルラ゛ァ!!!」の掛け合いにしか聞こえない。でも感覚的にその野蛮さを楽しむことでより高まるものがある。

9. JAG

何が鳴ってるんだ…?っていうくらいに歪みまくったベース。凶暴。ベンベン超えてブルンブルン。金属切ってる。工事現場であっちこっちで重機が動き回っている感じ。吐き捨てて歌うようなボーカル格好良い…何言ってるのかわからないけど…。1:50〜頭潰れそう。度々もたつくドラムがまた重さを感じさせる。2:54〜重い重い…痛い…ごめんなさい…許して…

10. STEP INTO YOURSELF

邪悪なオーラが漂っている。めっちゃ霧が深くかかった紫色の沼。淡々とした歌唱が新鮮。宇宙人から何か命令されている感じ。安定した重さのある演奏。2:43〜ずっしりとしたヘヴィな演奏に、粘着質なデジタルさが絡みつく構図、奇妙な格好良さがある。

11. GOOD GIRL〜Dedicated to bride 20 years after

MOTOKATSUさん(Dr.)の娘が誕生した時に、TAKESHIさん(B)が作った曲らしい。確かにハッピーな空気で満ちている。キャッチーなメロディがとても良い。あまりにもヘヴィだけど。「GOOD GIRL」の連呼も迫力ありすぎて、聴いた娘さん多分ビビって泣いちゃう。前後に出てくる小さい女の子の声は実際のMOTOKATSUさんの娘さんだとか…!

 

THE MAD CAPSULE MARKETS は、1985年に結成された日本のロックバンド。メンバーチェンジやバンド名の変更を経て、1991年にメジャーデビューした。2006年に活動休止。

前作で「デジタルハードコア」というジャンルを確立。本作は、アメリカやヨーロッパでもメジャーリリースされ、その後ライブツアーや大型フェスに参加したことで海外にその名を広めるきっかけとなった。

デジタルハードコア…あまり馴染みのない音楽だったけど、危ない高揚感がとても気持ち良かった〜!!

攻撃力高いし、ボーカルもほぼ何言ってるのかわからないほど荒々しいのに、メロディがとってもポップなのズルい。爆音の中に見え隠れするポップさと遭遇するたびとても楽しかったです。

ピコピコしたデジタルな音と、ハードコアな楽器の音たちってこんなにもハマるんだな…メロンと生ハムみたい(?)

アルバムのジャケット写真も、見てからにヤバそうで好きでした。

最後まで読んでくださり、有難う御座いました。

Hi-STANDARD の『MAKING THE ROAD』を聴いてみた

1.Turning Back

ドラムもギターも鳴っている音全てが興奮状態。タンバリンもバンバンに弾けてる。この曲でライブ始まったら超楽しいだろうな。一曲目にして揉みくちゃになりそう。嵐のように一瞬で過ぎ去っていく。

2.Standing Still

ギターの音色、めっちゃ好きだ…。これが泣きのメロコアというやつか…好き…。肩組んで(肩組んだら脱臼しそうな疾走感だけど)ワイワイ泣きたい。とにかく速い。青春。メロディアスにギラギラに輝くギターが最高!!

3.Teenagers Are All Assholes

ギターのフィードバックノイズから続いて始まる。速い速い。ドラムが野蛮なリズムを刻んでいる。ドギツいタイトルに反して、爽やか。全編英語詞。1:26〜ギターがずっとすんごい。生きのいい流れ星みたい。コーラスとのハーモニーにグッとくる。

4.Just Rock

感想を書く手が耳が追いつかない。荒々しいハードコア。燃えている。ライブでこの曲やったら死者出そう。ブチ切れボーカルの昂り方が格好いい。0:42〜リズムチェンジ激しい。「that‘s right!!!that‘s right!!」って一緒に吠えたい。

5.Dear My Friend

開始3秒くらいでいい曲。高校生くらいの時に出会いたかったな…。ずっと汗まみれなのにずっと爽やか。メロディがどの曲も良すぎる。サビでハモられると泣きそうになる。歌詞も親しい友達に向けた手紙みたいな内容で「アーーーーー泣」ってなる。

6.Stay Gold

歌が入った瞬間、あれ聴いたことある…何故…どこで…になった。めっちゃいい曲。ハイスタを代表する曲。サビが頭から離れない。男の友情。1:28〜ギターの小気味良いチャカチャカで高まる。1:35〜転調しちゃうの…ズルいな〜!この世に「Stay Gold」ってタイトルの曲いっぱいあるけど、これはStay Goldの中のStay Goldだな

7.No Heros

感傷に浸る間もなく始まって突っ走っていく。ハードに燃えて、たぎりまくり。でもどこか哀愁漂っている。ギターと並走するベースが気持ちいい。暴れられない環境でハイスタの音楽聴くの辛い…体温だけが上昇していく…

8.Glory

0:26〜ここのメロディめっちゃ好き。どの曲も一体感があって、周りを巻き込んでいくパワーが強い。1:16〜掛け声も多くて、クラップも発動して、なんか犬も吠えてて、大盛り上がり。1:19〜行くとこまで盛り上がるとこんな風になるんだ…!?

9.Please Please Please

ゴリゴリなイントロなのに、歌のメロディ甘すぎて溶けてしまった。ギターも甘えてくるような隙があって、メロメロになっちゃう。しかもラブソング。男らしい「I love you」だ…。1:40〜言葉のリズムが気持ち良い。どの曲も終わるのが早すぎて、「もっと聴かせて!!!」ってなる。

10.Green Acres

お茶目なイントロだな〜と思ったら、ボーカルもおかしなテンションで笑っちゃった。0:35〜突然女性たちが混ざり込んでくる。友達多そう。陽。終わり方も面白い。

11.Changes

BLACK SABBATHのカバー曲。凄い…めちゃくちゃハイスタサウンドに落とし込まれている。調べるまで全然ハイスタの曲だと思っていた。コーラスとのハーモニー、なんでこんなにも眩しいのか。間奏聴くと胸苦しい。青春の、取り戻せない輝きとエネルギッシュさが詰まっている。

12.Making The Road Blues

初っ端のドラムから「これは…速いぞ…」と思ったら本当に速い。スラッシュメタルかと思った。吠え散らかすボーカル。鬼気迫る。1:06〜なんの音!?と思ったらコンガらしい。背中を押すというか、背中に飛び蹴りしてくれるような歌詞にパワーを貰える。

13.Tinkerbell Hates Goatees

違う音楽間違えて流しちゃったのかと思った。穏やかでのんびりしたフルートやパーカッション。トロピカルなリゾート。サーフでレゲエな感じ。なんでこの曲作ろうってなったのかすごく気になるし、こういう曲も演奏できてしまうの…!?

14.Lift Me Up Don't Bring Me Down

何事もなかったかのようにいつものハイスタ。ホーンが聴こえる。祝福感ある。やっぱり速くて明るくて、何もなくても「イェ〜〜!!!」ってピースしたくなっちゃう。そんなキャラじゃないのにな…。メロディセンスが飛び抜けている。1:50〜まんまと泣きたくなる。終わりまでハッピーオーラ全開。

15.Pentax

イントロのフレーズ、古風なお笑いのオチの効果音使われそう。こんな税金について歌っている高速メロコア曲他にある…?35秒間ずっと面白い。「We're gonna pay tax」その通り…税金は払おう。

16.Nothing

後半になってからハイスタっぽさを拡張していくような、実験的な曲が多くてワクワクする。メトロノームが鳴る水の中みたいな、ジャブジャブイントロ。0:35水の中を抜けるといつものハイスタがそこに居る。自暴自棄になっている歌詞かと思いきや、「君」への愛がめちゃくちゃ強くてニヤニヤしてしまう。1:48〜ドラマチックでより歌詞が沁みる。

17.Mosh Under The Rainbow

ピアノが入ってジャジーサウンドに、皺枯れ声の語り。たまにおふざけが入るの好き。この始まりから想像できないような、美しいメロディと甘いコーラスが入ってくる。珍しく穏やかな曲調で、「モッシュ モッシュ モッシュ」と歌っているけど、そういう場合は穏やかに大きな円が出来上がるの…?多幸感で溢れていて可愛らしい。最後また皺枯れ声の語りが入ってきて面白い。超咳き込んでる。生きて……

18.Starry Night

また泣きたくなるギターと疾走感。「shooting star」とか歌われるとより一層輝いて聴こえる。「ウォー」のコーラス絶対拳突き上げて歌いたい。どの曲もあっという間に過ぎ去って行ってしまう。

19.Brand New Sunset

アコギのアルペジオ…泣。あまりにもBrand New Sunsetすぎる美しいメロディ。歌詞英語でよかった。意味がわかりすぎることで、多分より一層泣いてしまう。中盤からオルガンも聴こえてくる。あまりにも最後の曲に相応しい…けど、もう一周しよ…。


20.Sexy Girlfriend
(表記がないシークレットトラック)

まだ終わってなかった…!!!波のような音が聴こえてきた。ウクレレとパーカッションでの演奏。どの楽器で演奏しようがハイスタの音楽になってしまう。楽しげな雰囲気。お酒飲みながらワイワイセッションしてるみたい。夢のような時間。


国内と海外でジャケットが異なる。国内版のジャケットはアメリカっぽく、海外版のジャケットは黒澤 明監督の映画「用心棒」の1シーンらしい!


Hi-STANDARD は、1991年に結成した日本のロックバンド。略称は「ハイスタ」。メンバーは難波章浩(Vo&Ba)、横山健(Gu)、恒岡章(Dr)の3人。日本のメロディックハードコアというジャンルのパイオニアと言われている。
本作は3rdアルバムで、90年代日本のインディーパンクの金字塔的作品。インディーズでありながら、日本国内外で100万枚以上のセールスを記録した。

そんな予感はしていたのですが、Hi-STANDARDめっちゃ好きでした…!!

「Stay Gold」キラーチューンすぎる。全曲泣きたくなるような明るさとメロディアスさで、堪らなかったな〜!

一回聴けば口ずさめるようなキャッチーなところも好きです。

曲の短さと速いテンポで、気を抜くと置いていかれてしまいそうな疾走感であっという間に20曲聴いてしまった。

メロディセンスが神がかっていて、他のアルバムも絶対に聴こうと思いました。

最後まで読んでくださり、有難う御座いました。

くるり の『TEAM ROCK』を聴いてみた

1.TEAM ROCK

ビヨ〜〜〜〜ンと伸びて左右を泳ぐ音。ピアノのフレーズを自由につぎはぎしたような音。ポップなHIPHOP。スクラッチの音も結構入ってくる。くるりラップが発動。1:28〜摩訶不思議な世界が広がる。奇妙なコーラス。1:30〜ボイスパーカッションがめっちゃくすぐったい。一曲目にして、くるりの新たな一面を見た…!

2.ワンダーフォーゲル

知ってる…!!!テクノポップとロックが融合された曲。打ち込みの4つ打ちが気持ちいい。「ハローもグッバイもサンキューも言わなくなって〜」ってフレーズ、寂しいのにアップテンポと電子音のきらきら感で前向きに聞こえてしまう。刻まれ続けるビートでズンズン歩き続けるイメージ。テンション感も変わらず、ひょうひょうと歌っていそうなのに惹きつけられてしまう歌声だ…

3.LV30

…!?!?!My Bloody Valentineの「Only Shallow」 !?!?!歌声もより低体温に、シューゲイザーサウンド。0:52〜強烈なフィードバックノイズ!調べてみたら、本当に真似しているらしい…!ビックリした〜!岸田繁さんが敬愛するドラゴンクエストをモチーフに作られた曲らしい。歌詞が「召喚するかドアを開けるか回復するか全滅するか」を連呼していてドラクエだ!と納得した。面白い〜

4.愛なき世界

さっきのマイブラ続きで「愛なき世界」とか言われると『Loveless』…!?って思っちゃう。1:12〜すごく浮遊感あるしギターはノイジーだし、コーラスも埋もれてるからシューゲイザーみを感じる。関係あるのかどうなのか気になる…!ドラムがガシャンガシャン激しくて清々しい。

5.C’mon C’mon

突然のダンスミュージック。クラブ。デジタル。歌声も強く加工されてロボットみたい。ひたすら「カモン カモン〜♪」と誘われる。守備範囲が広い!

6.カレーの歌

クラブハウスを抜けたら、静かな住宅街。人の家から香るカレーの匂いとかお風呂の石鹸の匂いとかを嗅ぎながら歩く帰り道。ピアノ弾き語りの曲。岸田さんの歌声があまりにも優しい。どこかで聴いたことあるな…と思ったら「カントリーロード」だ!!この曲も、岸田さんの遊び心が溢れんばかりに散りばめられている。

7.永遠

テクノな民族感。複雑なのにスッキリしていてずっと聴いていたくなるリズム。「永遠は Nothing」だし、「問題は Everything」なの、めっちゃわかる。シンプルな歌の後ろで、どんどん激しくダンサブルに盛り上がる。静と動の切り替えがクール。4:19〜シリアスな雰囲気が貫かれているけど、ビートが気持ちよくてシリアスなダンスしちゃう。

8.トレイン・ロック・フェスティバル

違うアーティストの曲が流れ出したのかと思ったくらい、荒々しくて乱暴に疾走。ギターもキンキン。「ウォ〜」ってシャウトするなんて…!激しくかき鳴らされているのは鍵盤ハーモニカ?激しすぎて何が起きてるのかよくわからない。歌い方の引き出しがめちゃくちゃある。

9.ばらの花

ザ・くるりでとても好きな曲(メンバー自身もすごく気に入っているらしい)!!SUPERCARフルカワミキさんがコーラスとして参加しているらしく、結構聴いてたのに初めて知った…!細かく刻むギターがずっと良い…。「雨降りの朝」が本当に「雨降りの朝」空気を纏っていて好き。場所は東京な感じがする。2:37〜ここの転調大好き。神聖なるコーラス、美しすぎる。3:30〜ハーモニーが透明でスッと入ってくる。

10.迷路ゲーム

このアルバム、本当に全曲方向性が違くて面白い。走馬灯がバーって駆け巡ってる時にBGMで流れてきたら天国行けそう。教会でこのインストかけても馴染む。純白。リバーブが深くかかってるけど、浮遊感があるというよりは鈍く重たく沈んでいく感じ。ピアノの音が水の中から聴いているみたい。幻想的。

11.リバー

最後まで見たことない、聴いたことないくるりを届けてくれて凄い…!カントリー。天気が良さそう。1:04〜リズミカルで自由でジャジー!ピアノが楽しく踊っていて素敵。笑顔で手を振られている感じがしてちょっと寂しい。くるりの音楽は明るくてもちょっと心に引っかかるような寂しさがあって好き…。最後めちゃくちゃ陽気。

 

 

くるり は、1996年に結成された京都府出身のロックバンド。メンバーは岸田繁佐藤征史の2人。バンド名は、結成当時、京都市営地下鉄の案内板の矢印が「くるり」となっていたことが由来している。

このアルバムを、岸田さんは「東京での環境に慣れていった感じ」とインタビューで答えているそうです。

くるりって、確かに「東京」を感じる。なんでだろう…。個人的に、フジファブリックときのこ帝国も東京をイメージします。

あと、このアルバムではないけど、「東京」という曲も好きです。

岸田さんの歌声を聴くと、意識がうっすらとした状態で車に揺られる、あの時の心地よさを思い出します。 

 

五月雨チョイスシリーズ、ワクワクで楽しい!


最後まで読んでくださり、有難う御座いました。

 

Sigur Rós の『Takk』を聴いてみた

1.Takk...

遠くにある光がこちらに少しずつ迫ってる。救い…?幻想的なアンビエントみたい。物凄くうっすらの聞こえる声。サイゼリヤの壁に描かれた天使たちが天から迎えに来ているイメージ。

2.Glósóli

静かに幕を開け、水。水をごくごく飲んでいるみたいな音。究極の幸福の音が鳴ってる。聴いたことない言語で一瞬ビックリした(アイスランド語で歌われているらしい)。軽やかで柔らかくも粘着質な発音に、透き通ったファルセット。前作の『( )』だけ聴いたことがあるけど、その空気感をこの一曲に詰め込んでいるみたい…本当に綺麗…。4:50〜ア〜天。昇天。バイオリンの弓でギター弾いてるの冷静になってヤバすぎる。格好良い。生で見たい。


3.Hoppípolla

ピアノの美しい旋律。この音楽が現世で聴けるなんて。0:55〜思いのほか性急な歌入りにグッと引き込まれる。幸せだけど何故か悲しくなる。幸せだから悲しいのか。2:17〜歌声の遠近。ゾクゾクする。肉体も精神もろとも、眩い光で天へと葬るストリングス。三曲目にしてこの世とお別れしそう…さようなら…


4.Með Blóðnasir

強制成仏ソングが続く。どこまで浄化されれば許されるんだろう。逆再生みたいなサウンドに飲み込まれる。盛り上がるコーラスと暴力的になっていくビートが神々しくてなんだか怖い…この幸せの裏には何かあるのではないか…?(ずっと脳内で「ミッドサマー」の映像が繰り広げられている。)

5.Sé Lest

幸福がバグり始めている。…と思いきや、バグりなど無かったかのように、目まぐるしく幸福が展開される。どこまで行っても幸福にぶち当たる。壮大な幸福。耳馴染みのない言語はどうしても「わからない」不安みたいなものがあるけど、その感覚含めて音を追うのをやめられない。6:36〜ここは夢の国…?穏やかな曲調に気を引かれているけど、展開は激しく変わっている。終始鉄琴の音が可愛いくて癒し。8:22〜カエルの喉みたい謎音、何の音!?

6.Sæglópur

カエルの謎音再び…!1:00〜ガラッと変わる。不穏なカエルのイントロから少しずつ幸福が流れ込んでいく。ボーカル儚すぎる。道端に小さくて可愛いお花を見つけた時の、ハッとした気持ちになる。2:52〜ズル。突然の轟音。格好良い。ズル。格好良い。生命力に溢れてる。儚いながらも力強く歌おうとするボーカル。ラストのストリングスの美しさ…残響音は不穏。


7.Mílanó

小さな幸せ、ささやかな祝福の音。眩しい…。アルバムタイトルの「Takk」はアイスランド語で「ありがとう」という意味らしいけど、こちらの方こそありがとう…ありがとう…!!4:12〜歌声がいつにも増して伸びやかで開放的で、嘘みたいに発光してる。ピアノの音がひたすら切ない。時間たっぷり使って音が消えていく。

8.Gong

突然めちゃくちゃバンドサウンド。これまでの曲たちと雰囲気が全く違って面白い。幸福とは一変してシリアス。疾走感もある。ボーカルも荒ぶっている。4:16〜情熱的で心震える。

9.Andvari

柔らかな幸福感に再び包まれる。清らかな川みたいな落ち着き。「I love you」という言葉が聞き取れてハッピーな気持ちになった。美ストリングス美。

10.Svo Hljótt

そろそろ妖精出てきそう。どんどん音と音が出会って、音数が増えていくドラマチック構成大好き。単なる幸福だけじゃなくて悲しさも含んで、奥深い幸福になっている。4:57〜ナイスダイナミック演奏。時々感情爆発するの気持ち良い。多種多様な幸福の登場で、幸福幸福言いすぎてカルトなレビューになってきた…

11.Heysátan

これがファイナル幸福か…。「Heysátan」を英訳すると「Sins of God (Revelation of the Savior)=神の罪」。神の罪って美しいんだな…はたまた美しいから罪なのか。朝方に車の長旅でパーキングエリアに降りて久しぶりに外に出て吸い込んだ空気みたいな、あの清々しさを思い出した。生々しく終わる。

 

Sigur Rós は1994年にアイスランドにて結成されたポストロックバンド。 バンド名の由来はバンドを結成した日に、メンバーのヨンシーの妹が生まれ、「Sigurrós」と名づけられたことからバンド名もその名前を取ったという。「Sigur Rós」は、アイスランド語で「勝利、薔薇」を意味する。ヨンシーはバイオリンの弓でギターを弾くボウイング奏法で有名なギタリスト。

アルバムタイトル「Takk」が、アイスランド語で「ありがとう」という意味なのもストレートで素敵!

ストレートだからこそなかなか付け難いタイトルな気がします。

タイトルの通り、さまざまな幸福と包容力で溢れていて、終始Sigur Rósなりの「ありがとう」に対抗するように、「ありがとう」の気持ちを持って聴いていました。

Bluebeard の『Bluebeard』を聴いてみた編

1.(intro)

力強くも繊細で美しいギター。もうここで”わかる”の状態になる。この先良い曲しか流れないであろうことを察した。歌がないのにこんなにも充実している。ギターが泣ける。これをintroって言っちゃうの謙虚すぎる。(…と思ったけど、本当は曲名が無いらしい…!!)

2.Room 501

繋がって始まった…もう良い…。全曲歌詞が英語なの驚き。0:50〜ギターの小刻みブンブンリフ気持ち良すぎる。落ち着いたベースラインで、こちらが興奮しすぎないよう、うまくバランスを取ってくれている。蒼いメロディと伸びやかで透き通った高橋良和さんのボーカルが絶品。光。

3.Over Again

…(泣)。まだ三曲目なのに…?ぽわぽわした音から地鳴りのような音に変わっていくギターが格好良いイントロ。0:55〜体をぐわんぐわんと揺さぶられるようなギターに頭振ってしまう。声だけでも聴きたいし、演奏だけでも聴きたい。2:19〜ここで空気が変わる。秋の夕方みたいな音。静かに煌めいてる。ドラムの盛り上げ方ずるい…。4:00〜凄く激しい訳でもないのに、止まらない高揚感。

4.Sleepless

もう……苦しい。透明で綺麗で真っ直ぐな音楽。激しくて力強いのに、どうして圧とかしつこさが無いんだろう…むしろ優しい。1:42〜好き。ハッキリと発音せず、流れるように歌っているからこそ、美しいメロディが際立つ気がする。ラスサビ前の間奏延々に聴ける。

5.Snow

エッ……雪?雪が降ってる。一瞬結構クリスマスだった。冬の夜道で聴いたら、道にへたり込んでしまう恐れがある。1:23〜このクリスマス音に弱い。静寂と流れ込んでくる情動とのせめぎ合い。2:38〜もう、クリスマス…ダメ…やめて(泣)。高橋さんの歌は雪のように真っ白。

6.Earth Bound

急に実験音楽みたいな、アンビエント的な怪しげ怖いゾーン。夢から一回現実に引き戻される。助かる。

7.Can't Rely On

このイントロだけで充分満ち足りているのに、Aメロもサビもアウトロもあるなんて。静かに、ゆったりと流れる時間。1:13〜サビ前、踊り出すギターたちが素晴らしい。サビのメロディ、高音箇所で胸がギュッとなってしまう。3:30〜ギターのワルツ。延々とここだけ聴かせてほしい。

8.Endless Way

最初のドラムのシャンが良い。そこから雪崩のように放出されていくギターたち。0:40〜かなりヘヴィな音色なのに、なぜ優しく美しいのか。ボーカルが素晴らしすぎて、聴きながら手を合わせてしまう。2:05〜このギターのジャジャジャが好き。8曲27分、どうしてももっと聴きたいと思ってしまう。


Bluebeard は、1997年12月に結成した日本のバンド。2001年に惜しまれつつも活動休止し、2015年、期間限定での再活動。そしてその活動をもって正式に解散を発表した。

2枚の7inchと1枚のフルアルバム、残した作品は少ないですが、人の心に与えるダメージ(感動)が計り知れない…。

未だに日本最高峰のエモ・バンドとして後世に大きな影響を与え続けているのも納得…!偉大です。


レビューを一通り書き終わった後も、再びまるっと聴いてしまうほどに好きな音楽でした。

自分の心をズタズタにしてやろうと思います!

最後まで読んでくださり有難うございました。

System of a Down の『Toxicity』を聴いてみた

1.Prison Song

勢いと重さのあるギターの一撃「ジャン!!!」で開幕。そこから少しの間の静寂痺れる。0:46〜何これ…こんなの聴いたことない…ラップのようでラップではない、格好いい何か。刑務所のシステムについて疑問を投げかけるような歌詞。一曲目からこの重さのテーマを扱うの凄い。1:53〜それまでデスボイス「ヴォイヴォイ」だったのに、突如メロディアスになる。一曲で起こっていい展開の濃さを超えている。天才と変態は紙一重だけど、変態寄りの天才。

2.Needles

繋がって始まる。ヘヴィな演奏。煮えたぎっている。「Pull the tapeworm out of your ass, hey(尻からサナダムシを引っこ抜く)」って歌詞が強烈。サビの勢いと燃える一体感。「ハイッ」が良い。ずっと大声。ムッキムキでタンクトップ着てそう。1:51〜急にシリアスになるのとてもずるい。ギャップ。2:38〜ヴォーーーーーーヤ゛ーーー。

3.Deer Dance

金属の鎖が見える。ギターの音、低音が物凄い。不思議な歌唱方法。すんごい…癖になる。彼らの出身地の西アジアの民族楽器や歌唱法が取り入れられているらしい。ヘヴィに異国情緒漂う。1:14〜延々と聴ける。1:35〜ギャップで聞き手をメロっメロにさせる。もうやめてください。寂しげのある切ないメロディーに胸が苦しくなったところで来るデスボ。

4.Jet Pilot

初っ端から突進してくる。0:20〜良いな……良い。凶暴。アルバムタイトルの「Toxicity(毒性)」も伊達じゃない中毒性がある。ブレイクからのヘヴィなサウンドへの緩急。ド強い。

5.X

急かすような細かくリズムを刻むドラム。そこに加わってくる重たくずっしりとしたギター。0:34〜多分マシンガンくらってる。重い。1:12〜綺麗なロングトーンからの「ヴォーーイ」。1:23〜不思議なギターの音色とリズム。構成の練りっぷりに圧倒される。

6.Chop Suey!

こんな曲まであるんですか…(泣)。アコギの切なげメロディーが壮大でドラマチック。ヘヴィなギターが加わってくる。所々入るウィスパーボイス。1:02〜ダメだって…(泣)メロディアスとヘヴィさの攻防戦。ヘヴィゾーンでは屈強なラップのような歌い方。「自殺」について歌われている。メロディアスゾーンが堪らない。2:30〜ずっとヤバイな。ピアノまで入ってくる。感傷的。

7.Bounce

前の曲の雰囲気を断ち切るような暴走。「ポンポンポンポン♪」言ってる。陽気。0:41〜この流れるような独特の歌唱方法と上下激しいメロディーライン、なんだ…本当に癖になる。酔狂。相変わらずギターは地面を切り刻む勢いで重たく響いてる。1:35〜獣たちの鳴き声。ポンポン地獄。

8.Forest

民族感ある。これはヘドバンするやつ。怪しげ摩訶不思議なメロディー。スケールが大きい展開。歌声の伸びが気持ち良い。度々シャウト。1:45〜どんどん音程が上がっていくの興奮する。展開が壮大。広い。まさにForest……。モッシュとかで殺されても良いからライブ観に行きたい。

9.Atwa

出た…哀愁切なげメロディ。優しく語りかけるような歌声。メロディアス。本当にメロディが素敵。…って思ってると捲し立てる巻き舌と切り刻むギターが現れる。メロディアスゾーンとヘヴィゾーン交互に来ると情緒がめちゃくちゃになる。最高。

10.Science

バグってるギターリフ。重い重い重い。この歌い方大好きです。邪悪なオーラ炸裂。赤黒い。1:16〜音程上がっていく展開高まりが抑えられなくなる。1:35〜雰囲気が一変。爽やかな民族感。最後まで抜かりなく興奮してしまう。

11.Shimmy

ジャキジャキギターに小気味良いドラム。どの曲もベースに言及し忘れるほど全体的に低音が唸っている。リズミカル。サビの力強さ。「shimmy-shimmy-shimmy」気持ち良い。1:22〜まだ気持ち良い。1:36〜一瞬ジャズ。爽快に終わる。

12.Toxicity

切なく寂しげなギター。ヘヴィだけど美しく繊細。わりかし落ち着いたボーカル。どんな風にも受け取れる深い歌詞だけど、本人によると「ADHDについて歌ったもの」だそう。シリアス×メロディアスが堪らない。魔術的なメロディが耳に焼き付く。

13.Psycho

ピリついた緊張感が張り詰めるイントロ。機械的。その雰囲気を豪快に突き破るボーカル。1:30〜ここからの展開凄い。止めとメロディアス。テンポの緩急。妖艶。2:50〜間奏が感動的すぎる。壮大なストーリー性。

14.Aerials

繋がって始まる。これまでにない独特の静寂。遅く重たい。ハモリが美しすぎる…泣いちゃう。低音が本当によく効いている。9.11の米同時多発テロを予言したかのような歌詞が話題になったらしい。3:07〜ゾクゾクする。終始ゾクゾクする。ゾクゾクさせられたまま終わる。無敵。

〈隠しトラック〉
終わったと思ったら突然異国情緒漂う音楽が始まる。違うアーティストかと思ったら隠しトラックらしい。民族の宴。温度差が凄い。自分たちのルーツを大切にしているのが節々から感じられる。にしても突然の荘厳さ、面白い。自家製の鶏の鳴き声のような音がツボ。

 

 


System of a Down は、1994年に結成したアメリカのロックバンド。

彼らは在米アルメニア人というマイノリティであり、それ故に、歌詞は政治的。その政治的なメッセージをアートに昇華させ訴えるスタイルは、バンド結成時から貫かれている。

本作は全米チャートで初登場1位。これまでに全米で300万枚、全世界で計1,200万枚の売上げを記録した。

メンバーは生まれ育ったロサンゼルスを「Toxic City」と呼んでおり、「この街の表立たない負の側面を知って欲しい」という願いから、このアルバムタイトルは付けられたそう。

30曲以上を書いて、レコーディングをした中から、今作の収録曲は厳選された。


ザ・ハードコアメタルっぽいガツガツさと、重さを持ち合わせながら、あんなメロディアスゾーンを用意してくる構成、非常にずるかった…!!!

ギターの凶暴さと、泣きのメロディとのギャップにズタズタ。

独特の歌唱方法と、時々顔を覗かせる民族感もとても楽しくてクセになる!

他のアルバムも聴きます。

最後まで読んで下さり有難う御座いました。

NUMBER GIRLの『SAPPUKEI』を聴いてみた

1.BRUTAL NUMBER GIRL

「論・客・用・無し!」と叫んで始まる。初めて聞く日本語。重たくジャギジャギとギターは掻き鳴らされ、エフェクトも効いているため、歌詞を聞き取るのが難しい。自己紹介と意思表明のような曲。歌詞に登場する「平尾駅」は福岡市に実在する駅のこと。


「我々は冷却都市の攻撃を酒飲んでかわす かわす」という歌詞のように、高校生の頃から「割ると、なんか気持ち悪くなる」と言って、ジャックダニエルテネシーウイスキー)を飲んだり、大学試験の前日学生服の上にジャンパーを着て単語帳を見ながらお酒を飲んだり…お酒を愛するが故に、ハードな飲酒ライフを送っていたことがわかる。

2.ZEGEN VS UNDERCOVER

ロディアスなメロディーに乗せて、「ヤバイ さらにやばい バリヤバ」と嘆いている。言葉のリズムが気持ち良い。回転するように素早く鋭いドラムが格好良すぎてバリヤバイ。感情爆発。1:02〜これだけ言われるとバリヤバいが自分の中で流行り出しそう。やはり繰り返されると強い。1:53〜次第に前に出てくるギターのメロディーも、それを支えるベースも歌のメロディーも良い。

3.SASU-YOU 

掛け声、何と言っているんだ…。何回聞いても「鉄筋!バリゴウ!」。ドラム凄い。アヒト・イナザワさん…大爆発。ボーカルも激しく、感情剥き出し。ハード。1:32〜ノイジー。1:52〜ボルテージMAX。耳に残るギターリフ。

4.URBAN GUITAR SAYONARA

前の曲と繋がって始まる。オルガンを使った新鮮な曲調。0:20〜ギターがキュンキュン鳴っている。やっぱりドラムが好き…格好良すぎる。0:55〜突然のサックスでジャジーな雰囲気。そこからピアノも入ってくる。1:55〜ギターの音色がキラキラしている。色んな音が色んなところで鳴っていて複雑。サックスは自由。言葉の置き方、リズムが気持ち良いボーカル。4:06〜散らばっているものをまとめるような「ジャーン ジャーン」好き。
シングルとして発売された楽曲のアルバム・バージョン。

5.ABSTRACT TRUTH 


初っ端からジャギジャギしい。気だるいテンポ。歌詞面白すぎる。1:52〜徐々に高まり、テンポチェンジして激しく展開。刺々しく、怒りに満ちたように言葉をぶつける。2:29〜滅茶苦茶格好良い…格好良い。半狂乱になりながらも「本質なんてどこにもない」という本質を歌ってしまうあたり凄い。

6.TATTOOあり 

煮えたぎるような赤いイントロ。ドラムのバシバシ、堪らなく良い。1:22〜太いベースの音の存在感とギターのアルペジオコントラスト。2:17〜ここからの怒涛の展開好き。2:43〜田渕ひさ子さん…狂いっぷりが男前…ノイジーにギターを掻きむしる姿誰もが惚れてしまう…

この曲は向井さんが音楽バーでバイトしていた頃、バイト仲間だった女の子に恋をして、告白するもバッサリとフラれた喪失感から作られた曲。その彼女の腕にはタトゥーがあったことが由来している。

7.SAPPUKEI 


「△●?◇♯…大阪。」爽やかなギターの音。爽やかだけど、タイトル通りどこか殺風景な灰色の雰囲気。徐々に疾走感を蓄えていき、駆け抜ける。1:36〜「生かす風景‼︎殺す風景‼︎」の時だけ人が変わる。延々と鳴っている繰り返しのギターフレーズが幻聴のように耳に残る。中尾さんのベースとても頼もしい。後半のドラムの追い込み気持ち良い。

8.U-REI

「幽霊」と「憂い」を掛けたタイトル。不思議なオーラを放ち、予測不可能。0:16〜バリヤバイポイント。ベースの鳴りが好き。気怠くうねりながら進む。疾走と気怠さの緩急が良い。東京での生活が本格化する中で、現実と願望、妄想の中でゆらゆらしているような歌詞。2:58〜…!!非常にドラマチックで、予期せぬ展開。

9.YARUSE NAKIKO の BEAT

哀愁漂うギターの1音1音がダイナミックに響く。切なく、夕暮れ時のようなイントロ。とても懐かしくなる。サビになると音の壁で覆われるような轟音っぷり。同じような展開、歌詞が繰り返される。

10.TRAMPOLINE GIRL

もう最初の掛け声はわからない…。ドクドクするようなリズムを刻む。シリアスな雰囲気で危険な空気感。0:52〜ギターの震える音色が幻想的。次々と違う印象を抱かせる。NUMBER GIRLにとって「少女」という存在は重要なものに思える。曲調はパワーみなぎる明るさがあるが、ここでの「飛ぶ」は自殺を仄めかしているよう。2:14〜一旦落ち着いて再びジワジワと燃え上がっていく。変拍子が楽しい。「零時半」の英語みたいな発音が好き。

11.BRUTAL MAN

微かな喋り声。8ビートで疾走。全身でノッてしまう。0:19〜ベースが堪らない。安定感。耳を奪われる。ジャギジャギなギターやっぱり最高。「I’m a brutal man」で悪戯に止めるギターずるい。最後まで執拗に「I’m a brutal man」と繰り返す。繰り返される諸行は無常。向井さん自身“繰り返す”ということを愛し、こだわっていることがここからも感じられる。

 

 

♦︎ NUMBER GIRL の歴史や音楽性など

NUMBER GIRL は1995年に福岡で結成され、2002年11月30日に解散したが、2019年2月15日に再結成を発表した。メンバーは向井秀徳(Vo/G)、田渕ひさ子(G)、中尾憲太郎(B)、アヒト・イナザワ(Dr)の4人。本作は音楽雑誌「snoozer」が発表した「日本のロック・ポップアルバム究極の150枚」において37位にランクイン。The Flaming Lipsなどのバンドのプロデュースで知られる奇才エンジニアDave Fridmannをプロデューサーに迎えている。

初期は Pixies からの影響が強く、ボーカルスタイルも曲調もリスペクトを感じるものがある。エモ、パンク色も強く、まさに”初期衝動”が詰まったような、ヒリヒリとした勢いとポップさがある。

本作はちょうど中期にあたる時期にリリースされ、1stアルバムの勢いやポップさ、2ndアルバムのハードさを絶妙なバランスで融合した作品になっている。ここからさらに音楽の幅を広げていく。

後期は向井秀徳らしいボーカルが確立され、リズムの強調やダブっぽさ、音に和の要素が取り入れられるなど、大きく変化していく。後期〜現在に至るまでの向井秀徳らしいボーカルは、ZAZEN BOYSにも受け継がれる。

 

NUMBER GIRLの、向井さんの、生き急いでいて、やりたいことがどうにもこうにも衝動的に溢れてしまう所、とっても格好良くて愛しい!

“表現する”ということに対して、ここまで粘着し、愛し、正直な人って居るんだって思いました。

そして、言葉の力が凄い。とにかく凄い!

『厚岸のおかず』を読んだ時も思ったけど、心象風景を具現化する力の強さ…言葉の解像度が高い。

短編の面白おかしい話が沢山詰まっているのですが、「本作はフィクションです。」というネタばらしがなければ、ずっとその世界に取り残されてしまいそうでした。

一方で『三栖一明』はかなり分厚くて、読んでると指が痛くなる重さだったのですが、ほんの少しでも向井さんのことが知れたような気がして嬉しかったな…

それと同時に、「向井秀徳」という人物を知るのにはまだまだ足りない、届かないということを思い知らされました。

自伝のような本を読むのは初めてだったので、書いても書いても書き溢してしまうような濃密な人生を覗き見する体験、贅沢だった。

アルバムを聴く前からガッツリ下調べするスタイルは初だったので、興味と好意を持った状態でアルバムを聴いたら、案の定本当に好きになってしまった…

危ないな…沼です、NUMBER GIRL

バリヤバかったです、NUMBER GIRL

 

最後まで読んでくださり有難う御座いました!