1.TEAM ROCK
ビヨ〜〜〜〜ンと伸びて左右を泳ぐ音。ピアノのフレーズを自由につぎはぎしたような音。ポップなHIPHOP。スクラッチの音も結構入ってくる。くるりラップが発動。1:28〜摩訶不思議な世界が広がる。奇妙なコーラス。1:30〜ボイスパーカッションがめっちゃくすぐったい。一曲目にして、くるりの新たな一面を見た…!
知ってる…!!!テクノポップとロックが融合された曲。打ち込みの4つ打ちが気持ちいい。「ハローもグッバイもサンキューも言わなくなって〜」ってフレーズ、寂しいのにアップテンポと電子音のきらきら感で前向きに聞こえてしまう。刻まれ続けるビートでズンズン歩き続けるイメージ。テンション感も変わらず、ひょうひょうと歌っていそうなのに惹きつけられてしまう歌声だ…
3.LV30
…!?!?!My Bloody Valentineの「Only Shallow」 !?!?!歌声もより低体温に、シューゲイザーなサウンド。0:52〜強烈なフィードバックノイズ!調べてみたら、本当に真似しているらしい…!ビックリした〜!岸田繁さんが敬愛するドラゴンクエストをモチーフに作られた曲らしい。歌詞が「召喚するかドアを開けるか回復するか全滅するか」を連呼していてドラクエだ!と納得した。面白い〜
4.愛なき世界
さっきのマイブラ続きで「愛なき世界」とか言われると『Loveless』…!?って思っちゃう。1:12〜すごく浮遊感あるしギターはノイジーだし、コーラスも埋もれてるからシューゲイザーみを感じる。関係あるのかどうなのか気になる…!ドラムがガシャンガシャン激しくて清々しい。
突然のダンスミュージック。クラブ。デジタル。歌声も強く加工されてロボットみたい。ひたすら「カモン カモン〜♪」と誘われる。守備範囲が広い!
6.カレーの歌
クラブハウスを抜けたら、静かな住宅街。人の家から香るカレーの匂いとかお風呂の石鹸の匂いとかを嗅ぎながら歩く帰り道。ピアノ弾き語りの曲。岸田さんの歌声があまりにも優しい。どこかで聴いたことあるな…と思ったら「カントリーロード」だ!!この曲も、岸田さんの遊び心が溢れんばかりに散りばめられている。
7.永遠
テクノな民族感。複雑なのにスッキリしていてずっと聴いていたくなるリズム。「永遠は Nothing」だし、「問題は Everything」なの、めっちゃわかる。シンプルな歌の後ろで、どんどん激しくダンサブルに盛り上がる。静と動の切り替えがクール。4:19〜シリアスな雰囲気が貫かれているけど、ビートが気持ちよくてシリアスなダンスしちゃう。
8.トレイン・ロック・フェスティバル
違うアーティストの曲が流れ出したのかと思ったくらい、荒々しくて乱暴に疾走。ギターもキンキン。「ウォ〜」ってシャウトするなんて…!激しくかき鳴らされているのは鍵盤ハーモニカ?激しすぎて何が起きてるのかよくわからない。歌い方の引き出しがめちゃくちゃある。
9.ばらの花
ザ・くるりでとても好きな曲(メンバー自身もすごく気に入っているらしい)!!SUPERCARのフルカワミキさんがコーラスとして参加しているらしく、結構聴いてたのに初めて知った…!細かく刻むギターがずっと良い…。「雨降りの朝」が本当に「雨降りの朝」空気を纏っていて好き。場所は東京な感じがする。2:37〜ここの転調大好き。神聖なるコーラス、美しすぎる。3:30〜ハーモニーが透明でスッと入ってくる。
10.迷路ゲーム
このアルバム、本当に全曲方向性が違くて面白い。走馬灯がバーって駆け巡ってる時にBGMで流れてきたら天国行けそう。教会でこのインストかけても馴染む。純白。リバーブが深くかかってるけど、浮遊感があるというよりは鈍く重たく沈んでいく感じ。ピアノの音が水の中から聴いているみたい。幻想的。
11.リバー
最後まで見たことない、聴いたことないくるりを届けてくれて凄い…!カントリー。天気が良さそう。1:04〜リズミカルで自由でジャジー!ピアノが楽しく踊っていて素敵。笑顔で手を振られている感じがしてちょっと寂しい。くるりの音楽は明るくてもちょっと心に引っかかるような寂しさがあって好き…。最後めちゃくちゃ陽気。
くるり は、1996年に結成された京都府出身のロックバンド。メンバーは岸田繁と佐藤征史の2人。バンド名は、結成当時、京都市営地下鉄の案内板の矢印が「くるり」となっていたことが由来している。
このアルバムを、岸田さんは「東京での環境に慣れていった感じ」とインタビューで答えているそうです。
くるりって、確かに「東京」を感じる。なんでだろう…。個人的に、フジファブリックときのこ帝国も東京をイメージします。
あと、このアルバムではないけど、「東京」という曲も好きです。
岸田さんの歌声を聴くと、意識がうっすらとした状態で車に揺られる、あの時の心地よさを思い出します。
五月雨チョイスシリーズ、ワクワクで楽しい!
最後まで読んでくださり、有難う御座いました。